腎性貧血

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腎性貧血

腎性貧血とは

腎性貧血とは

腎性貧血は、腎臓で作られる「エリスロポエチン」とよばれる物質の生産量が減少することで引き起こされる貧血です。エリスロポエチンが減少すると、赤血球の生産量も減少するため、貧血を引き起こすことになります。

腎性貧血は、腎機能が低下するほど発症しやすくなります。

 

心腎貧血症候群

腎性貧血や慢性腎不全、心疾患は「心腎貧血性症候群」と呼ばれており、お互いに影響し合っています。腎性貧血は心臓への影響が大きく、心疾患のリスクが高まると言われており、心疾患のリスクが高まるとその影響で腎臓に負担が加わるようになることから、腎不全が悪化することで貧血が進行するという悪循環が発生します。

腎性貧血の原因と症状

腎性貧血の原因

腎性貧血は、「慢性腎不全(腎臓の機能低下)によって起こると言われており、腎臓の機能が健康な人の半分以下になると発症するリスクが高まります。なお、慢性腎不全の原因として挙げられるのは、「糖尿病性腎症」や「慢性腎炎」、「腎硬化症」などの病気によって赤血球の寿命が短くなったり栄養不足が起こると、ホルモンの生産低下によって貧血を発症しやすくなるようにしましょう。

腎性貧血の症状

腎性貧血は、「貧血」に特有の症状が現れます。全身を巡る酸素が減少してしまうことで、怠さや疲れ、息切れ、めまいなどを引き起こし、貧血が続くと心臓に過度な負担がかかってしまうことから、心不全を発症しやすくなるケースもあります。

また、腎性貧血の原因となる「慢性腎不全」は、心不全から腎不全を悪化させるカギになってしまうことがあり、最終的には「心腎貧血症候群」になる恐れがあります。

腎性貧血の治療について

投薬治療が中心
投薬治療が中心

腎性貧血の治療の基本は、「ESA製剤」というものを皮下注射することが中心でしたが、近年では、腎性貧血の内服薬が開発され、徐々にそちらへの置き換えが主流になっております。また、腎性貧血を発症している腎不全患者は、体内の鉄分が不足しているケースが多いことから、鉄剤の投与等を行うなどそれぞれの症状に合わせた治療が大切です。

当院では、腎臓内科医として専門性を最大限に活かした治療計画を立案、ご提案するようにしています。どんなことでもお気軽にご相談ください。